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「ねぇ、好きな外国の音楽は何?」と、聞かれたとする。自分ならこう答える。「U2とかoasis、ビートルズも結構好きかな」と。高校に通っていたとき、彼らの曲をよく聴いた。もちろん、今でも聴くことがよくある。
彼らの作品には、共通していることがある。曲調、つまりメロディがとても美しいのだ。特に、そのことはビートルズの曲について言うことができる。ビートルズの作品はどれも、曲と歌詞が独特の世界をつくりだしている。だから彼らの曲を、色鉛筆の色でたとえてみると面白い。 たとえば、「SHE LOVES YOU」は赤とオレンジ。「HERE COMES THE SUN」は、うすい黄色とうすい黄緑色。「TWIST AND SHOUT」は、虹色というふうに。 oasisの曲は、聴いているとニューヨークやロンドンなど、都市の景色が頭のなかに浮かんでくる。多くの人にとって親しみやすいのではないだろうか。歌詞には、都会で生活する人の疲れや、恋や愛などの感情的なものが混ざっている。 「この曲いいな」と思って、発売された日を調べてみると10年くらい前であることが多い。そんなoasisの、時を経ても変わらない新鮮なところ、現代的な感情であふれているところには、魅力を感じないではいられないのだ。 ところがである。U2の曲は、上の2グループの曲と何かが少し違うような気がするのだ。 U2のリーダーであり、ボーカルのボノ氏は、国際問題に強い関心を持っていることで知られている。ボノ氏が関心を持っているのは、世界の貧困、紛争、そしてエイズである。 それらの問題を解決するために、現在でもボノ氏は活動を続けている。曲の売り上げの一部を寄付して貧困をなくそうとしたり、ヨーロッパの報道番組に出演して紛争の停止を呼びかけたりしているのだ。 そのようなボノ氏の活動は、世界の多くの人の共感を集めた。ボノ氏は現在、ノーベル平和賞の候補の1人とされている。 そう。U2の曲は、世界にメッセージを送っているのだ。 彼らのアルバムのなかで、最も多く売れたのは「JOSHUA TREE」である。このアルバムの2曲目に、あの有名な曲、「I STILL HAVEN’T FOUND WHAT I’M LOOKING FOR」が収められている。「探しものを、まだ見つけられずにいる」という曲だが、探しものとはきっと、世界の人の幸福のことなのだろう。 ボノ氏は、こんなことを言っていた。「物を買うということは、選挙をすることと同じなんだ」と。 500円のぶどうを買う。ぶどうそのものは100円、栽培した人が得ることができるのは200円、ぶどうを売っていたお店が得ることができるのは200円。それをすべて支持するよ、ということが買うということなのだ。 フェアトレード商品を買うことは、栽培する人たちが、栽培と安定した生活を続けることができるのを支持するということ。ミネラルウォーターのボルヴィックを買うことは、安全な水を飲むことができない人が、安全な水を飲むことができるようになることを支持するということなのだろう。 スーパーマーケットの店内で、あるいは自動販売機の前で、私たちは国際協力に参加できるのである。 「そう。僕たちは、選挙を毎日しているんだ」と、ボノ氏はたしか言っていた。これからは自分も、ボノ氏が考えるような、買うという選挙をしようと思った。 選挙をするような責任感と緊張感を持って、買うということをすれば、世界が少し変わって見えるかもしれない。それだけではない。買うという選挙で、私たちは世界を少し変えることができるかもしれない。 戸田洋輔 PR |
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